ポケGOで中高年が健康に?! そこから見えてくる「都市デザインと健康」 #発掘おもし論文 (2/9ページ)
⇒論文掲載(英語):『Journal of Medical Internet Research』「Step Counts of Middle-Aged and Elderly Adults for 10 Months Before and After the Release of Pokemon GO in Yokohama, Japan」
https://www.jmir.org/2019/2/e10724/

東京大学 大学院工学系研究科 樋野公宏准教授に上記の研究についてお話を伺いました。樋野先生は「都市計画」「都市デザイン」の専門家で、「環境デザインを通した犯罪予防」についてのオーソリティーとして足立区に協力するなどの活動も行っていらっしゃいます。
――位置情報ゲームに注目した非常にユニークな研究ですが、この研究を始めたきっかけはどのようなものでしたか?
樋野准教授 私たちは横浜市の運営する「よこはまウォーキングポイント事業」※と協力して調査研究を行っています。この事業には32万人ほどの市民の皆さんが参加されているのですが、この方々の「歩数」のデータを共有しております。
このデータを用いて、例えば駅の近くに住んでいる人だと1日にどれぐらい歩くのか、坂道があるとどうなのか、などを調査しています。これを計測することで、都市環境が身体活動にどのように影響するかがわかるわけです。
――それは面白いですね! 都市の造りが知らず知らずのうちに人の健康に影響を与えているわけですね。
樋野准教授 はい。都市デザインは身体活動と密接に関係しています。