ポケGOで中高年が健康に?! そこから見えてくる「都市デザインと健康」 #発掘おもし論文 (6/9ページ)

学生の窓口

東京 日本は「コンパクト・シティ」を目指すべきである!

――都市デザインについて一般の人も知っておくべき考え方はあるのでしょうか?

樋野准教授 現在、少子高齢化が進んでいる日本では「コンパクト・シティ(compact city)」という考え方が注目されています。

――それはどのようなものでしょうか?

樋野准教授 すでに各地方自治体で起こっていることですが、人口が減り……人口が減るということは税収が減るということですので、財政が厳しくなり、これまでどおりの住民向けサービスやインフラの維持・管理が難しくなるのです。つまり、コストが掛けられないわけです。

ですから、住民のみなさんにできるだけ公共交通の便のいい場所に集まっていただいて、クルマに依存しない生活をしてもらう。そこでは効率よく社会的サービスが受けられる、人が歩いて暮らせる街、そういったイメージです。

――たしかに、もうメンテナンスコストが捻出できないという地方自治体もあると聞いています。日本の人口動態からいうとコンパクト・シティの実現は喫緊の課題ではないでしょうか。先生の研究はコンパクト・シティのあるべき姿を示す基礎データになりますね。

樋野准教授 もちろんすぐに都市構造を変えることはできませんが、20年、30年先を見据え、長期的にはコンパクト・シティを目指すべきだと思います。その過程で、公園を造り直す、ビルを建て直すといったことあるなら、健康に配慮したデザインのアドバイスができると思います。

例えば「公共交通の利便性が高いところでは人々はよく歩く」といったことは私たちも指摘しています。地方自治体のまちづくりに私たちの研究がエビデンスとして使われるのであれば、それはうれしいことですね。

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