ポケGOで中高年が健康に?! そこから見えてくる「都市デザインと健康」 #発掘おもし論文 (5/9ページ)
もっと多くの人に影響するアプローチが大事であるといわれていて、これを「ポピュレーション・アプローチ」というのですが、その一つが都市計画なのです。
――なるほど。
樋野准教授 例えば「運動しやすい公園」「公共交通」をしっかり造る、とかですね。私たちは毎日の通勤、駅の乗り換えなどで知らず知らずのうちに歩かされたりしているでしょう? これは都市環境が身体活動に影響する例です。
――つまり、巧みな都市計画があれば人を健康にできる?
樋野准教授 都市計画は身体活動、健康に寄与できます。ですから、都市計画に対する期待が高まっているわけです。健康は人類の普遍的な願いですから、都市計画で人を健康にすることができるなら面白いなと思い、研究しているのです。
従来は都市と健康の関係についてネガティブな側面に着目して、それを解決しようとしてきたように思うのです。例えば公害問題とか、水質がよくないのできれいにしましょうとかです。
――たしかにそうですね。都市は人がたくさんいて居住空間が狭い、自動車がたくさん走っていて大気が汚染されているといった情報ばかりだったかもしれません。
樋野准教授 それだけではなく、人を健康にする、ポジティブな側面に目を向けた都市デザインが必要なように思います。
――それは新しい視点ですね。先生の研究の目的は「都市計画、都市デザインによって人を健康にすること」と考えてよいのでしょうか?
樋野准教授 そうですね。そう考えていただいていいでしょう。