死とどう向き合うかを説く仏教と死を拒否するキリスト教 (4/4ページ)

心に残る家族葬

最初から死を受け入れることをしない姿勢は、厳しい砂漠の自然と向かい合って生きてきた一神教の強さを感じる。


■キリスト教を見直す

キリスト教の人気は低下する一方である。1980年代辺りから到来した世紀末ブームにおいては、行き詰まる西洋文化に変わる東洋思想の可能性が各方面で説かれた。キリスト教はその限界を迎えた西洋文化の象徴であり、超えるべき存在とされた。しかし、死を拒否するという思想は人間の本音を代弁する斬新なものである。キリスト教にも見直すべきものがあることを認めたい。

■参考文献

ピーター・L・バーガー著 森本あんり 篠原和子訳「現代人はキリスト教を信じられるか―懐疑と信仰のはざまで」(2009)教文社

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