カンニングに誘われた。どうするのが正しかった? #大学1年生の転び方 (4/5ページ)

学生の窓口

孤独への恐怖心はいずれ変化する

「どこかに所属していたい」「誰かに引っ張っていってほしい」という気持ちは、人を臆病にします。わたしだって、自分の所属先では、できるだけ「いい感じ」でいたいと思っています。強い女だと言われることが多いのですが、わたしにだって人並みに顔色をうかがうことくらいあるのです。

でも、不思議なもので、加齢とともに「あなたたちに嫌われても、べつに死ぬわけじゃないし」という気持ちが強くなってきました。それは、わたしが人生の節々で浮くようなことを言ったりやったりしたことで起こった変化です。うっかり浮いてしまったこともあれば、自ら望んで浮いてみたこともありますが、仮に浮いてしまったとしても、どうにかこうにか生きていけることがわかってきました。
また、こちらの組織ではめっちゃ浮いていても、あちらの組織では不思議と浮かない、みたいな経験が少しずつ積み重なって、「無理してまで組織に馴染む必要はない」「自分の居場所はひとつではない」と思えるようにもなってきました。

この方も、きっとそう思える日が来ると思いす。いまはまだ若いので、なかなか勇気が出ないかも知れませんが、大丈夫です。正しいことやダサくないことを選ぶんだ!と思い続けていれば、すぐには思い通りに動けなかったとしても、その思いが、少しずつあなたを強くしてくれます……まるで漢方のようにジワジワと。

文・トミヤマユキコ
ライター、大学教員。早稲田大学法学部、同大大学院文学研究科を経て、2019年春から東北芸術工科大学講師。ライターとして、日本の文学、マンガ、フードカルチャーなどについて書く一方、大学では、少女マンガ研究を中心としたサブカルチャー関連講義を担当。
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