女性の遺品整理人が精巧なミニチュアで孤独死した後の部屋を再現した、自らの経験をもとにえがいた著書『時が止まった部屋』を発売。SNSでいま話題の書籍! (5/11ページ)
普段では、見ることのない光景に精神的にもショッキングな現実で、人の役に立ちたいだけではこの仕事は勤まらないなと感じる世界でした。
続けられる人は、家族を亡くしたことのある人や他に目指している仕事がこれしかない人でなければ、正直、この特殊清掃の世界はとてもじゃないですけれど務まらないと思います。
私が担当しているのは孤独死の現場が主としてのチームなのですが、忙しい時期には病院で亡くなった後の遺品整理現場や、自身で命を絶ってしまった部屋などを清掃します。
夏場には月のお休みが取れないほどの忙しさにもなりますが、それでもご遺族のために自分のできる精一杯の姿勢で一軒一軒に取り組んでいます。
会社に依頼していただける理由は創業から19年と長く信頼をいただいているので、受注の件数は月120件以上にもなり、仕事中はお部屋の中でめまぐるしいほど忙しく動いていて故人の様子をゆっくり考える時間は清掃が終わってから回想のように思い出してきます。
ただ、ミニチュアの1作の中にあるように「壁にゴメン」とテープで最後のメッセージが貼られていた現場は若い人の部屋だったのですけれど、忘れることのできない案件でした。