薬が効かない耐性細菌。ゲノムを変化させるだけでなく、変形して抗生物質の目をくらましていたことが明らかに(英研究) (2/3ページ)

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これはぶ分厚いジャケットのようなもので、環境から受けるストレスから細菌を守ったりその細胞自体が破裂することを防いだりしている。

 また細菌に一定の形(球状や棒状など)を与えており、効率よく分裂できるようにもしている。

 一方、人間の細胞に細胞壁はない。そのため、人体の免疫系は自分とはまるで違う細菌を簡単に見つけることができる。

 さらにペニシリンのような抗生物質が細菌を効果的に殺しつつそれでいて人体には無害であるのも、この細胞壁を標的にしているからだ。

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Image by AIFEATI/iStock

・細胞壁のない「L型」という状態に変形して生き延びる細菌

 しかし、細胞壁がなくても細菌は生きていられることがある。周囲の条件のおかげで破裂しないですむ場合、細菌は「L型」という細胞壁のない状態に変形することがある。

 ちなみに「L型」の “L” とは、1935年にこれを発見した微生物学者のエミー・クラインバーガー=ノーベルが当時勤務していたリスター研究所にちなんだものだ。

 実験などでは、そうした細菌にとって安全な環境は糖によって作られる。

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