平安最強!謎の黒づくめ集団を率いた平致経の要人警護が京都で話題に【中編】 (4/4ページ)
この頃になると、最初は驚き、不気味に思っていた明尊も、すっかり安心して致経たちに信頼を寄せるようになり、道中何事もなく三井寺に到着。
そして用事を済ませると、再び京の都へ戻って行きますが、今度は逆のことが起こりました。十字路ごとに、黒づくめが二人ずつ馬を下りて致経に跪き、元来た道へと消えていきます。
そうして二人、また二人と去っていき、最後の二人が最初の十字路に差し掛かると、致経の駿馬と乗馬沓、そして下人の馬を引き取って去って行くと、そこには頼通の館を出発した時と同じ、徒歩の致経と下人がいるばかり。
まるで夢でも見ていたかのようなひとときに、明尊は「……げに奇異(あさま)しきわざかな」と吐露したそうです。
【下に続く】
※参考文献:
菅野覚明『武士道の逆襲』講談社現代新書、2004年10月19日
福永武彦 訳『今昔物語集』ちくま文庫、1991年10月24日
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