マーティン・スコセッシが映画監督志望の若者にすすめた日本映画7本 (2/4ページ)
『生きる』(1952年)
市役所の市民課で毎日代わり映えのしない仕事を淡々とこなす渡辺は、ある日自分が余命幾ばくもないことを知ります。渡辺は自分の仕事や人生にむなしさを感じ、仕事を無断欠勤して夜の街で豪遊することに。
そこで転職する部下に出会った渡辺は、彼女の何気ないひと言で自分のすべきことは何かを考え……というストーリーの作品。
本作は、タイトルにもなっているように「生きるとは何か」がテーマ。情熱も意欲も失って黙々と仕事するだけの毎日を送る渡辺が、大病を患ったこと、毎日を意欲的に送る部下と出会ったことで、生きることの意味や価値を見いだします。
その過程や結末は、これから長い社会人生活を送ることになるみなさんの心に刺さるのではないでしょうか。昨今の日本の現状を踏まえても、今改めて見るべき映画だといえます。
麦を狙って野武士が村を襲撃してくることを知った百姓の利吉たちは、村を守るために力を貸してくれる侍を探します。利吉は、宿場町で出会った浪人の勘兵衛に依頼することにしますが、勘兵衛は引き受けるにも侍が7人は必要だと告げ……。
上述の『生きる』と同じく黒澤明監督の代表作の一つで、日本だけでなく海外でも高い評価を受けている作品です。斬新な演出やカメラワーク、巧みな編集によって生み出された迫力のアクションが見事で、特に終盤の「豪雨の決戦シーン」は、現在でも国内外の映画関係者から賞賛されています。
フランシス・フォード・コッポラ、ジョージ・ルーカス、スティーヴン・スピルバーグといった巨匠たちも、大きな影響を受けた作品として挙げている傑作です。
農業の他に焼き物を作って売ることで生計を立てている源十郎は、戦が始まる前に焼き物をたくさん売ろうと考えていました。一方、源十郎の義弟の藤兵衛は農民から侍になることを夢見ています。そんなある日、村に武士たちの軍勢が押し入り、一家は離散してしまい……というお話。
源十郎と藤兵衛が、自分の夢と欲のために大切な存在を失う過程を描いた作品。