警戒せよ! 11月“満月”に襲う巨大地震とスーパー台風 (2/3ページ)
本当に震源が深くて助かった」(同)
今回は九死に一生を得たものの、海溝型地震がなくなることはない。巨大地震Xデーへ向け、より一歩近づいたことになる。
心配な点はまだある。
「実は、この付近でプレート同士が地中の境界でゆっくり滑る現象のスロースリップが発生し、地震を誘発しているんです。当面は続く可能性がある」(防災ジャーナリスト・渡辺実氏)
千葉・房総半島沖では2〜7年の間隔でスロースリップが起きるのが特徴だ。陸側と海側のプレート境界が約1週間で10センチ程度ずれ、群発地震を誘発しているのである。
「それが将来的に巨大地震につながらないか懸念されているんです」(同)
さて、台風19号はなぜ勢力が衰えないまま東日本各地を直撃したのか。
「これほど台風が発達し、衰えにくい背景には、海水温の高さがあります」(同)
実は、海洋の温暖化が着々と進行しており、日本のはるか南海上では、海面水温が29〜30度と平年よりも1〜2度高い状態が続いているという。
「台風は27度以上で発達する。この暖かい海域で、水蒸気をふんだんに海面から補給し、最高ランクの巨大台風にまで発達したのが、今回の19号でした」(同)
海面だけではなく、深さ数十メートルくらいまで水温が高い可能性もある。台風が海水をかき混ぜても海面水温は下がらないからだ。
「温暖化で台風が発達しやすい環境になっているのです。今年は太平洋高気圧が例年より強く張り出していた。そのため、その縁を回るように北上した後、偏西風の影響で東に進路を変えて伊豆半島に上陸し、神奈川、東京、埼玉、茨城と縦断したんですよ。10月に上陸することは珍しいことではない」(気象予報士)
千葉県に甚大な被害をもたらした台風15号(9月9日、千葉市付近に上陸)も似たような進路をたどった。1990年11月30日、和歌山県白浜付近に台風が上陸した例もある。2度あることは3度あるではないが、これからスーパー台風が関東地方を襲っても不思議ではないわけだ。
ここで地震について話を戻すと、台風19号上陸直前に発生した千葉県南東沖M5.7地震は、満月(10月14日)のもとで起きている。