「研究」の醍醐味ってなんですか? 「お城」考古学研究の第一人者に話を聞いてみた #学問の面白さ (2/7ページ)

学生の窓口

――確かに、実際に姫路城を見ると圧倒されますね。

そうでしょう! 駅からわずかな時間、姫路城を見たのが契機になって、高校生の頃には学術論文を読むようになっていました。

――まさに好きこそものの上手なれ、ですね。大学でもお城の研究に進まれたのですか?

私が大学生のときには、日本の考古学というと縄文時代・弥生時代・古墳時代などの研究が主流で、中世や近世のお城を考古学から研究するというのは全く一般的ではありませんでした。「遺跡である城から歴史を考える研究」をしたいと思っても、中世・近世の城郭考古学ができそうな大学はなかったんですよ。

――えっ! そうなのですか?

はい。弥生時代の集落や古墳の発掘など、文字のない時代を調べるのが考古学というのが一般的な認識でした。ですからお城を発掘して研究したいと言っても全く相手にされません(笑)。やっと探して奈良大学の水野正好先生のところで学ぶことになりました。水野先生は中世や近世の考古学も研究しておられたまれな研究者でした。

――今ではずいぶんお城ファンを公言する人も増えていますよね。

それは本当にここ最近のお話です。漫画やゲームなどをきっかけに「お城が好き」という若い方が増えています。昔は「お城が好き」なんて言うとヘンな顔で見られたりしました。

――最近では「城ガール」と呼ばれる女性のお城ファンも増えていますね。

そうですね。うれしいことです。私が学生だった頃は、お城好きというと中・高年の男性ばかりでした(笑)。

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