「研究」の醍醐味ってなんですか? 「お城」考古学研究の第一人者に話を聞いてみた #学問の面白さ (5/7ページ)
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単純に分野を分けて別のものと考えるのは、社会にとっても学問にとっても良いことではないと思います。
「お城」を残すことは社会的に意味がある!
――千田先生の研究は社会にどのような影響を与えるとお考えでしょうか?
城郭考古学はお城から過去の歴史を考えているだけの「趣味的な学問」というイメージがあると思います。しかし城郭考古学は過去を明らかにするだけでなく、お城の真実をつかんで保存し、活用するまでが研究の範囲です。具体的にはお城を史跡整備することで、わが国の歴史と文化の豊かさを明らかにして、歴史を感じられる魅力的な社会を生み出していきます。
今、国際的にも「サムライ」「ニンジャ」などへの関心が高まっています。お城はそれらを束ねる役割を持ちます。しかしお城を保存し活用するためには、地域にお住まいの方に、いかにお城の歴史的価値に共感してもらえるかがポイントです。
地域に残るお城の価値を、研究者だけでなく市民と一緒に共有できれば、昨日までただのやぶや山に見えていたところが、世界に一つだけのオンリーワンの価値を持つお城の跡で、地域の歴史を物語るかけがえのない場所として認識できます。みんながそう思えばお城を保存して整備・復元した上で、町づくりに生かしていけます。
↑発掘作業中の千田先生。千田先生は全国を飛び回り、お城の調査を続けていらっしゃいます。
――これからの町づくりにお城も役立つのですね。