「研究」の醍醐味ってなんですか? 「お城」考古学研究の第一人者に話を聞いてみた #学問の面白さ (4/7ページ)

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――これは確かにおもしろいですね!

学問は真理・真実を探究するもので、総合的な視点が必要

――文科省が「理系の学問を優遇する」といった姿勢を見せているため、ことさらに「理系・文系」という区分が強調されている昨今です。先生はこのような理系・文系という学問の区分についてどのようにお考えでしょうか?

真理、真実を探求する学問に、理系とか文系とか区分して考えても、あまり意味はないのではないでしょうか。

――考古学は文系に区分される学問ですね。

一般的にはそうです。しかし考古学では理系の調査方法の導入が進んでいます。たとえば遺跡探査は大きく進展しています。これまで考古学は実際に地面を掘る「遺跡発掘」が研究の大前提でした。   

ところが、現在では地中に電磁波やレーダー波、あるいは振動波を発射してその反射を分析、地中の遺跡を的確に把握できるようになりました。堀の跡などは本当にきれいに見つかるんですよ。また航空レーザー測量で空中からお城を発見して分析することも一般的になっています。植物が生い茂っていても、地表に残るお城の痕跡を明瞭に把握できる技術です。

――それは便利ですね。

このような観測データを扱うにはやはり理系的なメソッドが必要ですし、これからますますその傾向は強くなるでしょう。考古学にも理系的な手法を使いこなすスキルが不可欠になっているのです。ですから「考古学は文系の学問」と単純に分けたのでは、現在の考古学を見誤ってしまいます。

真実にたどり着くためには、理系・文系と学問を分けるのではなく、総合的に考える視点が必要です。

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