学問の面白さってなんですか? 「星」を好きな少年が天文学博士になるまでの過程を聞いてみた #学問の面白さ (2/7ページ)

学生の窓口

なので理科少年を集めて、校庭で観測しようと担任の先生に相談したところ、「親が一緒ならいい」と許可が出ました。

ところがね、全然流星は現れなかったんですよ。
本当に1個も見られなかったので、がっかりしました(笑)。

ただ、がっかりしましたけどね、逆に私は面白いと思ったんですよ。偉い学者の先生方でも分からないことがあるということが分かりましたし、先生が「出る」と言っても、出ないことがあるんですよね(笑)。

「まだ分かっていないことがあるんだ」と身をもって知ることができたので、「自分でもフロンティアに立てるかもしれない」と思えたのです。それから、毎日のように流星を数えるようになりましたし、天文学をやろうと思ったのです。

最先端の天文学には大きな望遠鏡が必要である

渡部潤一博士

――大学で本格的に天文学研究の道へ入られたわけですが、当時の研究テーマはどのようなものでしたか?

私は理科少年だった時代から一貫して「流れ星と、その母親であるほうき星(彗星)」の研究をしてきました。ただ、大学院入試のときにそう言ったら「その研究テーマで教えられる人はいないからテーマを変えなさい」と言われたんですね。なので「テーマを変えるぐらいなら外国へ行きます」と言ってなんとか入れてもらいました(笑)。

ただ、大学院の指導は、確かにあまり役に立つものではなかったですね。当時における日本の天文学のレベルを反映していたのかなぁと思います。

――先生が大学生の時代には日本の天文学のレベルは低かったのですか?

今思うとやはり低かったといわざるを得ませんね。実際、国際学会などで外国へ行き、それを実感しました。

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