学問の面白さってなんですか? 「星」を好きな少年が天文学博士になるまでの過程を聞いてみた #学問の面白さ (5/7ページ)
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そのため、約5年周期で巡ってきているはずなのに、以降は見つかっていなかったのです。
しかし、かつて彗星の頃に放出した砂粒が、地球に流星となって降ってくることに気が付いた
私たちが軌道計算を行って「ほうおう座流星群」の出現を予測して当てた、というわけです。
これは世界初のことでした。
――それは面白いですね! では、天文学の魅力とは何でしょうか?
それは「まだ予測がハズれることがある」という点です(笑)。端的なのは2013年のアイソン彗星です。自分自身の年齢のことを考えると「現役最後の明るい彗星の観測研究になるのかな?」と思っていたのですが、観測できずに消えてしまったんですよね※。
我々にはまだ分かっていないことが多いんだなぁと思いましたよ。もっともっと知らなくちゃいけないですね。
※アイソン彗星は太陽に接近した時に崩壊したと考えられています。
理系の学問、文系の学問の違いは?――最近では文部科学省が学問をことさらに文系・理系に分けたがるなど、大学生でも学問を文系・理系で区別しがちです。先生は理系の学問、文系の学問の定義についてどのようにお考えでしょうか?
一般的には下記のように考えられていると思います。
・理系の学問は数式的な論理立てを必要とするもの
・文系の学問は人間社会に関わる人間のなせる業について研究し、数式・論理・正解のないようなものを追究する
ただ、謎解きをする面白さは両方とも同じではないでしょうか。
天文学は「天の文学」と読めるぐらいで、望遠鏡で星の光を集めて、その手紙を読み解いているようなものです。ですから、天文学でやっていることというのは、古文書を解読する先生と同じようなものです。
――「天の文学」は美しい言葉ですね。