〈企業・経済深層レポート〉500円で生ビール飲み放題!居酒屋業界で“価格破壊”が発生中 (1/2ページ)

週刊実話

〈企業・経済深層レポート〉500円で生ビール飲み放題!居酒屋業界で“価格破壊”が発生中

 居酒屋業界で「半ベロ」が話題だ。「半ベロ」とは、「せんベロ」(1000円も出せばべろべろに酔える)よりさらに安い、500円もあればベロベロに酔えることを言う。「半ベロ」で飲めるシステムは、都内を中心に展開するチェーン店「やきとり○金(まるきん)」や、名古屋、九州に今年初出店を果たした「ローマ軒」といった大手が実施。小さな居酒屋が取り組む例も増えているという。つまり、居酒屋業界で“価格破壊”が起きているのだ。

 飲食店アナリストが、「半ベロ」の仕組みを解説する。
「基本は、店に入ってから30分間500円程度の金額で生ビールやワインなどが飲み放題。30分を超えると、1分ごとに10円プラスされるなど、店によって少し仕組みは変わります。お酒は客が自ら注ぐセルフサービスで、従業員の手をかけないことで人件費をカットしているようです」

 それにしても、なぜ急に「半ベロ」が増えたのか。先の飲食店アナリストは、その理由を「まず居酒屋の衰退」があると分析する。
「民間信用調査会社の調べでは、2018年度の居酒屋も含む飲食店の倒産が1180件で、’00年以降過去最多でした。倒産理由は主に人手不足での人件費の高騰や、過当競争があります。こんな厳しい経営環境の中でサバイバルするには、他店と差別化できるかがポイント。ただ、どこの飲食店もいろいろ試していましたが、あまり結果が振るわなかった。そして、追い込まれた飲食店が最終の策として手を出し始めたのが半ベロなのです」

 同アナリストは、こう付け加える。
「?野家での『?呑み』、丸亀製麺が一部店舗でビールや焼酎を、うどんや天ぷらとセットで30分1000円といったサービスで提供するなど、外食チェーンがちょい飲みで居酒屋に殴り込みをかけ、売り上げを急増させた。これも半ベロ誕生、増加の引き金になりました」

 さらにビール需要の低下が、「半ベロ」の増加に拍車をかける。

 国内飲料メーカー5社の’18年度ビール類の総出荷量は、前年比2.5%減の3億9390万ケースで14年連続のマイナスとなっている。
「ハイボールが売上げを伸ばしたりと嗜好が多様化しているので、相対的にビールの需要が減っています。

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