犬や馬をパートナーとする「動物性愛者」。その「禁忌」の先にあるものとは? (2/8ページ)

新刊JP

気の合う者同士で個人的に交流することもあります。彼らの中には、自分が動物性愛者であることをオープンにしている人もいれば、していない人もいます。

――動物性愛者たちは自分たちのことを「ズー」と呼ぶそうですね。ゼータの中心人物であるミヒャエルは、自分は「ズー」であるとオープンにしています。

濱野:はい。ミヒャエルは社会的に自分が「ズー」であることをカミングアウトしていて、彼が求心力の一つとなってこの団体が続いてきたという側面があると思います。メンバーの中には、彼のブログが心の支えになったことでゼータに加入したという人もいます。

――現在のゼータの活動はどんな感じなのですか?

濱野:以前はデモ運動などをしていましたが、現在はそういった活動はしておらず、どちらかというと動物性愛者による自助グループの色合いが近いと思います。

――ゼータのメンバーは出入りもあるのですか?

濱野:あります。抜けたり入ったり。パートナーの動物が死んでしまって、パートナーのことを話すことがつらいからやめたという人もいますけれど、人間関係のいざこざでやめることもありますね。ゼータという組織を運営するために、各々が知恵を絞るんです。真剣に取り組んでいるからこそ、時には意見の衝突が生まれる。そのなかで、どうやらケンカに発展してしまうこともあるようです。

――意見の衝突や出入りの多さは小規模の団体ならではというか。また、メンバーのほとんどは男性とありますが、それは何故なんですか?

濱野:その点については私自身、まだ明確な答えを出せていません。推察すると、女性は男性よりもさらに「ズー」であることをカミングアウトしにくい状況があるからではないかと思います。身の危険に晒されたときに、女性の場合はひときわ被害が大きくなりがちですから。

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