アラ還女性が「いざ鎌倉!」息子への愛情と遺産相続の執念を詠み綴った「十六夜日記」 (3/5ページ)

Japaaan

ついに念願叶った阿仏尼ですが、京都における公家法では「悔い返し(※クーリングオフの一種)」は認められず、細川荘は当初の通り為氏のものとされました。

しかし納得いかない阿仏尼は、悔い返しが認められる武家法での判決を求めて、鎌倉幕府に訴え出る旅路へと踏み出したのでした。

この時、阿仏尼は60歳前後のいわば「アラ還(Around還暦)」。当時の平均寿命が25歳前後と考えれば非常に高齢であり、いくら愛する息子のためとは言え、恐るべき執念ですね。

母の愛情を「時雨」に詠む

さて、阿仏尼は旅の道中そして鎌倉に着いてからもたくさんの和歌を詠みますが、その中で「時雨(しぐれ)」をテーマにした作品が多く印象に残ったので、一通り集めてみました。

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