アラ還女性が「いざ鎌倉!」息子への愛情と遺産相続の執念を詠み綴った「十六夜日記」 (1/5ページ)

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アラ還女性が「いざ鎌倉!」息子への愛情と遺産相続の執念を詠み綴った「十六夜日記」

「いざよい」なんてちょっとお洒落な響きが印象的な『十六夜日記(いざよいにっき)』。鎌倉時代の女性・阿仏尼(あぶつに)によって書かれた紀行文として日本史の授業で紹介された方も多いと思いますが、その内容については「何だっけ?」という方も少なくないはず。

そこで今回は、鎌倉時代の紀行文『十六夜日記』の概要とその作者・阿仏尼のプロフィールなどを紹介したいと思います。

2分で解る!『十六夜日記』を紹介

まず「あまり深いとこまでは興味ないけど、サラッと知っておこうかな」という方向けに『十六夜日記』とは何か、その成立背景を含めてごくざっくりと紹介します。

『十六夜日記』の作者・阿仏尼。Wikipediaより。

一、作者・阿仏尼は藤原為家(ふじわらの ためいえ)の側室で、夫の遺産が正室の子・二条為氏(にじょう ためうじ)に相続されることを快く思っていない。

一、日記は自分が産んだ息子・冷泉為相(れいぜい ためすけ)に遺産を相続させたい阿仏尼が、幕府に訴え出るため京都から鎌倉に下ったエピソードが書かれている。

一、読みどころは鎌倉への道中情景や文中各所に偲ばれる息子への愛情、そしていかんなく発揮された和歌の才能(ちょくちょく和歌が出てくる)。

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