どんな美女にもまさる姫君!「源氏物語」ヒロインで極度のコミュ障・末摘花の恋愛エピソード【完】 (7/7ページ)

Japaaan

「あなたは本当にバカだなぁ……そのままのあなたが良いのだ……たった一度の契りを決して忘れず、一途に信じ続けた純粋なあなただからこそ、私も忘れられずにいたのですから」

「背の君……」

真にパートナーとなれた(であろう)二人。尾形月耕「源氏五十四帖 六 末摘花」より。

「我が姫君よ……あなたはこの世のどんな美女にもまさる、美しい心をお持ちでいらっしゃる。私はそれを、何よりも愛しき至宝と思う」

「あぁ、何ともったいないお言葉……」

夢にまで見た光源氏から告白を受けた末摘花の姫君は、あまりの幸せと空腹(笑)で卒倒してしまったそうです。

エピローグ

その後、末摘花の姫君は光源氏が築いた豪邸に招かれ、側室の一人として幸せな余生を送ったそうです。

和歌の下手さや空気の読めなさは相変わらずだったものの、そんな不器量もまた彼女の個性として『源氏物語』に彩りを添えており、単なるプレイボーイに留まらなかった光源氏の人間的魅力を引き出しているように感じられます。

今回、どちらかと言えば脇役ヒロインに属する末摘花の姫君を紹介させて頂きましたが、是非とも『源氏物語』に触れて、お気に入りのヒロインを見つけて頂ければと思います。

【完】

※参考文献:
田中順子・芦部寿江『イメージで読む源氏物語〈4〉末摘花』一莖書房、2002年8月

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