脳のごくわずかな領域に「意識のエンジン」が発見される(米研究) (2/4ページ)

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この研究では、2匹のマカクの神経活動が記録された。ここでのポイントは、脳の複数の領域が同時に測定されていたことだ。
それだけではなく、各領域の神経細胞を模倣するために、たくさんの小さな電極をその形状に応じてあてがい、さらに覚醒時・睡眠時・麻酔時の状態も計測された。
「これによって、意識を直接操作し、意思伝達や情報フローの変化を正確な空間的・時間的特異性でもって記録することができました」と、レディンボー氏は話す。
意識に関わる領域をこれまでになかったほどピンポイントで探り当てることができたのは、こうしたアプローチのおかげだ。

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・意識は外側中心核と皮質深層部の相互作用によって生じる
この結果からは、外側中心核と皮質深層部の2領域間には、相互作用の関係があるらしいことを窺い知ることができる。そして、この関係が「意識のエンジン」として機能しているのだそうだ。
今回の実験はサルを対象としたものだが、マカクの脳は人間にもっとも近い動物モデルだとされており、脳の構造や機能にはいくつもの重要な類似点がある。ゆえに、この結果から人間の意識についても推測することができるのだ。
人間をはじめとする心を持つ動物がいかにして世界を認識しているのか? これは科学者を長年悩ませてきた謎だ。