痛々しいけど愛おしい♡室町時代の中二病文学「閑吟集」より特選14首を紹介【上】 (3/5ページ)
これに対する次(男)の歌は
思ふ方へこそ 目も行き 顔も振らるれ
【意訳】どんなに隠したって、私はあなたを好きなんだから視線も顔も向いてしまうのはしょうがないよ。
……と、悪びれる様子もありません。「バレたらその時はその時」と開き直っているのか、あるいはわざとバラす事で、一夜限りの筈だった交わりを既成事実にしてやろうと目論んでいるのかも知れません。
2、世の中は ちろりに過ぐる ちろりちろり【意訳】世の中みんな、チョロチョロとせせこましいモンだぜ(≠俺は違う)。
「ちろり」とは、ネズミがチョロチョロするようなせせこましさを表しているのか、あるいは人生などチョロいものさ、と嘯いているのでしょうか。
この作者の、世の中をナメていると言うか、斜に構えた感じがいかにも「中二病」感たっぷりです。