114歳の女性から採取された細胞の年齢を完全リセットすることに成功(米研究) (3/4ページ)

Zoltan Matuska from Pixabay
・細胞の年齢カウンターが114歳から0歳にリセット
なお、この女性のiPS細胞では、「テロメア」という年齢カウンターがリセットされたらしきことも判明している。
テロメアとは、染色体の末端を守るキャップのようなものだ。これは細胞が分裂するたびに短くなり、やがてはきちんと役割を果たせなくなる。こうなると細胞分裂ができなくなってしまうので、テロメアの長さはすなわち私たちの寿命の長さだとされている。
またテロメアは細胞分裂のたびに着実に短くなるために、細胞の年齢を知る”カウンター”のようなものとして使える。
確かに、114歳の女性から作られたiPS細胞の細胞年齢カウンターのリセットは、そう頻繁に起きず、3分の1の確率だった。それでも研究グループの操作によって、114歳から0歳へと若返らせることができたのだ。
・長生きの秘密解明への一歩
研究グループによると、この方法を応用することで、普通の人より長く生きる超高齢者の細胞のストックをたっぷりと増やせるかもしれないそうだ。
そうなれば、これまでは倫理的に難しいとされてきた超高齢者の細胞の研究をずっと楽に進められるようになる。そうした研究からは、一部の人たちがやたらと長生きする理由のヒントが得られることだろう。
さらに老化した細胞を若い多能性ES細胞に似た状態に出来たことは、細胞の若返り実現へ向けた一歩である可能性もあるとのことだ。
この研究は『via=ihub" target="_blank" title=""Biochemical and Biophysical Research Communications』に掲載された。