緊急事態宣言により緊張が高まる中、不安症をかかえる人々が不安を乗り越えるための専門家のアドバイス (3/6ページ)

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 実は、不安障害やパニック障害を抱えていてコロナウイルスに感染している人が、無症候性であっても恐怖にがんじがらめになり呼吸困難を起こしているケースが4例に1例は報告されているという。

 「不安障害に苦しむ人は、不確実性に対する不寛容さを持っている」と語るのは、ニューヨークフォーダム大学のディーン・マッケイ心理学教授だ。

パンデミックの最中、不安障害を抱える人たちは何が重要で、何が必要な情報であるか、そして何により不安が引き起こされているのかを判断することが不可能になっています。

正直、現在の状況は誰にとっても不確実性のレベルが急上昇していることでしょう。そのため、不安に虐げられている人は、かなり不確かな方法で不確実性に対処しています。

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Free-Photos/pixabay

 強迫的な手洗いや社会的距離、外出自粛など公衆衛生と安全に関するガイドラインは、不安症の一般的な症状を強化し、悪化させているといえるようだ。

 もともと、不安症を持つ人の中には、この状況の中より一層治療や投薬に大きく依存しているという人も多いだろう。

 今まで以上に不安を感じてどうしようもないという人は、決して少なくないのだ。

 そして彼らは、パンデミックが終わり元の世界になっても、再びそこに馴染むことができないのでは?という不安も同時に抱えていると専門家は話している。

 それは、彼らの感じる恐怖が再び非合理とされるレベルに戻る時だ。では、今まさにその心理状態にある人たちは、どのように対応すればいいのだろうか。
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