頭を使って取り組んだ選手がコロナ後に強くなっている (4/6ページ)
タイでの試合後、勝利を祝ってギャンブラーたちに囲まれる志朗
■むしろ無観客試合をやってみたい
前述した通り、志朗の現在の主戦場は日本。当初4月12日のエディオンアリーナ大阪で開催の『RISE ASIA SERIES2020 -55kgトーナメント』ではメールダード・サヤディ(イラン)と対戦する予定だった。サヤディとの対戦が正式に決まるや、志朗はスペインから仮想サヤディともいうべきキックボクサーを招聘して対策に務めていた。「その時点で、パートナーの選手からスペインの試合もなくなったと聞いていたので、日本でも中止になることはありえるんじゃないかという話をしていました」
案の定、志朗の思惑は的中する。結局、コロナの影響でサヤディが来日不可能になったため、対戦カードはリザーバーから繰り上がった良星(平井道場)とのトーナメント一回戦に変更された。しかしその後、大会そのものが中止になってしまったため、トーナメントがペンディングになっている状況だ。
それでも、志朗は平常心を保っている。
「対戦相手は良星選手のままと聞いています。ずっと良星選手用の作戦プランを考えながら練習してきたので、イメージは結構できています。だから(いつ対戦することになっても)問題はない」
日本で新型コロナが拡大する中、志朗はできる限りコロナ対策を立てながら練習を続けてきた。
「かなりヤバいと思ったので、僕はもう長いこと電車に乗っていない。どこに行くのも車。人混みは避けています」
次の試合日程が決まらない中、志朗にとってモチベーションの維持はそれほど難しいことでなかった。
「この期間に頭を使って、やり続けた者がコロナ後に強くなっていると思っていましたから。練習はシャドーでもいいし、ひとりでもいくらでもできる。