力道山、アントニオ猪木、ファイティング原田…格闘技レジェンド「魂の名言」 (5/5ページ)

日刊大衆

「すごい人だと思っているし、一番強かった力士だね」

■ボクシングチャンピオンたちも

 ボクシングの歴代王者たちも、本誌で強烈なパンチを放っている。元世界フライ級、WBA・WBC世界バンタム級王者のファイティング原田。ボクシング協会会長だった53歳当時、女優の東てる美が聞き手を務める対談『ここまで聞いちゃう』に参戦した(96年6月3日号)。「遊びどころじゃなかったですよ。現役時代は……」

 現役時代の生活について、しみじみ語った原田。「地方で興行主がババア芸者呼んでくれたの。(中略)結局、部屋に居座られたけど、“帰れ”っていったんだ」

 一方で、日本人初の2団体統一王者・海老原博幸(当時25歳)はWBA・WBC世界フライ級王座への再挑戦を控えた66年2月3日号で、作家の寺内大吉と対談。結婚後の初試合だったため、寺内に「こっちのほうのコンディションも考えてやらなきゃいけないよ」と冷やかされると、思わず苦笑して答えた。「一般に結婚すると弱くなっちゃう、なんてすぐ言いますからね。だから、俺は違うんだと、結婚しても一生懸命やりゃ勝てるんだというところを見せてやりたいんですよ」

 海老原はこの試合に敗れたが、3年後にタイトル奪還に成功。有言実行を果たしている。「勝負の世界に生きる者は負けたらおしまいです。負けるということは、自分の死を意味しますからね。だから、私はまだ一度も負けたことがありません」

■極真空手の創始者は!

 64年10月8日号で、そう語ったのは、極真空手の創始者である“牛殺し”大山倍達だ。当時41歳の大山に、本誌は「越中ふんどしか、パンツか?」という珍妙な質問をぶつけた。牛殺しは、茶化すことなく、真面目な顔で答えた。

「パンツです。越中は涼しくていいでしょうが、私は用いておりません」

 また、自らの健康管理についても、徹底していた。「それはもう節制しています。なんといったって、体が資本の商売ですからね。びろうな話で恐縮ですが、毎日決まった時間にトイレに入ります」

 快便もまた、牛をも倒す最強空手家の、強さの秘訣なのだろう。

 強さ、誇り、時折見せる茶目っ気。闘う漢たちの愛すべき素顔に乾杯!

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