日本文化をテーマにいかに馬鹿馬鹿しいことをするか。小学館“三大奇人”の一人が仕掛けるウェブメディア戦略 (2/9ページ)
さらに、オーディオブック配信サービス「audiobook.jp」でスタートした音声番組『和樂webの「日本文化はロックだぜ!ベイベ」』では、日本文化の深く、そして複雑な話を聞きやすいトーンで解説する。
小学館内で「三大奇人の一人」と呼ばれているという編集長のセバスチャン高木氏は、ウェブの世界で一体何を実験しようとしているのだろうか。新刊JP編集部はリモートにてインタビューを行った。
(取材・文:金井元貴)
■尖った見出し、自分の経験に基づく文章。日本文化の入り口を提示する――今日はよろしくお願いします。まず「和樂web」をスタートする前、高木さんは何をされていたのですか?
高木:もともとは雑誌の『和樂』に編集として17年ほどいまして、最後の3年間は編集長でした。そこにちょうど社内事情で『ウェブメディアを立ち上げろ』と上から言われて、立ち上げたのが『和樂web』です。ただ、僕自身はまったくウェブの世界に知見がなかったので、最初は雑誌のウェブ版程度に考えていたんですが、ちょっとこれはユーザー層が全然違うぞ、と気づきまして。
――知見がないとなると、戸惑いだらけだったのでは?
高木:そうですね。そもそも紙とウェブでは編集のテクニックがまったく違うんですよ。雑誌は平面上で編集をしますが、ウェブはベクトルが横だけでなく上にも斜めにも行けるというか、重層的なんですよね。メインサイトだけで完結するのではなく、SNSやnoteといったものもあって、自由度が高いんです。それに気づくまではつまらなかったですけど(笑)、そこに気づいてからは面白く感じるようになりました。
――「和樂web」メインサイトの記事のバリエーション豊富さは目を引きます。