プロ野球「名勝負&オールスター珍事件」舞台裏 (1/5ページ)

日刊大衆

写真はイメージです
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 70年ぶりに、野球の祭典が開催されない2020年。寂しい夏の憂さを晴らす、伝説の名&珍場面を振り返ってみよう!

 夢の球宴にふさわしいのは、やはりスーパースター。ONこと長嶋茂雄王貞治(ともに巨人)もまた、数々の名勝負を演出してきた。まずはミスター。印象深いのは「現役最終年、意地の特大アーチ」だろう。それは、巨人がV10を逃すことになる1974年のこと。この年、長嶋は不振にあえいでいた。「前半戦終了時点の打率は2割3分8厘と、規定打席に達する打者で最下位。それでもファン投票では6万5944票を集め、最高得票で球宴に選出されました。本人は複雑な心境だったでしょう」(当時を知る元スポーツ紙記者)

 だが、長嶋はすぐに気持ちを切り替え、オールスター戦へと臨んだ。「まだ引退発表こそしていませんでしたが、本人は最後の球宴になると、心に決めていたんです」(前同)

 そして、第2戦の第2打席。無死一、二塁のチャンスで打席に立った長嶋は、初球をフルスイング。ボールは左翼席に飛び込み、特大のホームランとなった。「ラストの球宴で、こんなにド派手な名場面を作るのは、いかにもミスターらしいですよね」(同)

 そして、長嶋とともに巨人の黄金時代を築いた王。その「オールスター戦初本塁打」が、球史を変える運命的な一打だったと言えば、驚くだろうか。それは62年の第2戦、東映のエース・土橋正幸の初球を右翼席に叩き込んだ一発だった。「王が球宴で一本足打法を見せたのは、この年が初めて。実はオールスター戦直前の大洋戦で、一本足を試し始めたばかりだったんです」(旧知の元記者)

 のちに王の代名詞となる一本足打法。大洋戦の開始直前に急遽、荒川博コーチと試すことを決めたという。「この試合でホームランを打ったことで、球宴も一本足で臨んだ。そして見事にホームラン。

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