現代なら炎上必至!日本各地のお国柄をまとめた「六十六州人国記」が毒舌すぎる【中部&近畿編】 (8/14ページ)

Japaaan

青)

【若狭国】
この国の連中はとかく協調性がなく、作法も自己流の者ばかりで垢ぬけない。友達ヅラしながら陰で「友」の悪口を言いふらす。
謙虚さに乏しく、自分が指摘されると他人に責任をなすりつけ、自らを省みない卑劣な連中である。

【越前国】
この国は(悪い意味で)日本一の知恵者ぞろい。口先の巧さは尾張国にも劣るまい。傲慢で底意地悪く、期待させておいて裏切るからタチが悪い。
喩えるなら、旅人を船に乗せた川の真ん中で法外な渡し賃を要求し、旅の修行僧に宿を貸さない罰当たりぶり。百人に四、五十人はこんな感じである。

例によってボロッカスですが、特に越前国では手ひどい扱いを受けたのか「日本一の知恵者ぞろい」と強烈な皮肉が放たれています。

船に乗せて川の真ん中で法外な渡し陳を要求し、拒否すればUターンするか、あるいはその場で殺して身ぐるみすべて剥いでしまう……特に越前国だけではなさそうな犯罪の手口ですが、それくらいネガティブな感想を持ったのでしょう。

また、旅の修行僧に宿を貸さないことが他国ではあり得ない、というより、社会常識的にあり得ないこととしている点に、中世を感じます。

滋賀県(近江国)

近江国(おうみ)

この国は賢さとズルさを兼ね備えた者が多いが、ズルさの方が圧倒的多数である。うわべを取り繕うのが本当に上手で、心にもないキレイゴトで他国よりすぐれて見えるが、これはカネ(金属)のようなものである。

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