現代なら炎上必至!日本各地のお国柄をまとめた「六十六州人国記」が毒舌すぎる【中部&近畿編】 (7/14ページ)

Japaaan


武士は下人を情け容赦なくこき使い、下人は下人で今の主人などしょせん「腰掛け」に過ぎないとバカにしている。この主君にしてこの家来あり、まったく当てにならない連中である。
一方で、北の連中は南伊勢と違っていいところも多く、木の器を漆で塗ったような艶と上品さがある。と言ってもしょせんは伊勢人、南の連中よりはマシというレベルである。
ひとたび世が乱れれば昨日の味方も今日は敵、主従も親子の絆なんてものはありゃしない。その辺りは、南伊勢と同じだが、裏切りを恥じとするくらいの良心は残されている。
ちなみに、女性の美しさは近畿地方で京都と伊勢が最もよい。

【志摩国】
だいたい伊賀・伊勢の両国と同じで、武士たちは使いこなせもしない武器をコレクションして見せびらかし、その家来も意地汚い者ばかり。わざわざ記録する価値もない(不及書記之也)。

女性の美しさ以外は基本的にボロッカス、みんな腹黒くて意地汚く騙し合い、親子や主従の絆なんてありゃしない……さんざんにこき下ろした挙げ句、言うに事欠いて「わざわざ記録する価値もない」とは、ご挨拶にも程があります。

それにしても、土の器に漆を塗ったとか、あるいは雑木の器だとか……他人を貶すボキャブラリーの豊富さは、本書の読みどころかも知れませんね。

福井県(若狭国・越前国)

越前国(えちぜん。赤)&若狭国(わかさ。

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