百姓から一国の大名に!民衆や神様に愛された戦国武将・田中吉政の立身出世を追う【下】 (5/9ページ)

Japaaan

「……おい久兵衛、そなたも腹を切るべきではないのか」

秀次事件に連座して、多くの重臣たちが切腹した(イメージ)。

今回の「秀次事件」に連座して、前野長康(まえの ながやす)、前野景定(かげさだ)、渡瀬繁詮(わたらせ しげあき)、木村重茲(きむら しげこれ)、粟野秀用(あわの ひでもち)、白江成定(しらえ なりさだ)、熊谷直之(くまがい なおゆき)、一柳可遊(ひとつやなぎ かゆう)、服部一忠(はっとり かずただ)と言った秀次の名だたる重臣たちが片っ端から死を賜っている中で、久兵衛ただ一人はお咎めなし。

そればかりか「秀次をよく諫め続けた」として加増された上に、秀吉から「吉」の字を拝領して田中吉政(よしまさ)と改名するなど明らかに不自然な処遇に、周囲の者たちは「久兵衛が(拾丸を後継者にしたい秀吉の意を汲んで)秀次を陥れたのでは?」と疑うようになりました。

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