ネアンデルタール人は人間の祖先と10万年間も戦争状態にあった(人類史) (4/4ページ)

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 おそらくネアンデルタール人には戦術・戦略面でのアドバンテージがあったのだろう。数千年も中東を支配してきたために、土地や季節、そこでの暮らし方といったことをよく知っていた。

 また筋骨たくましい彼らは、接近戦では恐るべき戦闘力を発揮したはずだ。目が大きかったため、おそらくは光に乏しい状況でもよく見えたと推測される。夜討ちや朝駆けなども得意だったに違いない。

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ホモ・サピエンスによる侵略の経緯(Nicholas R. Longrich)

・現生人類の勝利

膠着状態が崩れた理由は定かではない。だが弓矢・投石機・手投げ棍棒といった、強力な遠距離武器の発明が原因だった可能性はある。あるいは、狩猟採集の技術が進歩したことで、より多くの人口を養えるようになり、数の利を得られるなったとも考えられる。

 だがそれでも、20万年前にアフリカを出発したホモ・サピエンスは、ネアンデルタール人を駆逐するために15万年を要した。旧ホモ・サピエンス(archaic Homo sapiens)は一度はイスラエルやギリシャを制圧したものの、ネアンデルタール人の反撃に遭い撤退までしている。

 12万5000年前、現生人類であるホモ・サピエンスが最後の進軍を開始し、やがて完全な勝利を手中に収めることになる。しかし、その勝利はよくイメージされるように、能力的に優れた現生人類が圧倒的な力で旧人類を追い散らしたというのとはまるで違うものだ。

References:War in the time of Neanderthals: how our species battled for supremacy for over 100,000 years/ written by hiroching / edited by parumo
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