なぜいくつかの記憶は映画のように見えるのか?頭の中で時を刻む時間細胞が発見される(米研究) (1/3ページ)
自分の身に起きたことを時系列で記憶できる理由 image by:
例えば自転車から落ちたとしよう。その時のことがまるで映画のように時系列に記憶されているはずだ。転倒した瞬間に髪に当たる風、膝にあった道路の小石、その後押し寄せる体の痛みと後悔。
こういった時間や場所、感情が含まれるイベント(体験)の記憶は「エピソード記憶」と呼ばれている。
だが、よくよく考えてみれば不思議ではないだろうか? いつまでも何がどの順番で起きたのかを克明に覚えているのだから。
新しい研究によれば、私たちの頭の中には時間のスタンプを押す細胞があって、そのために出来事の順番を記憶できるようになっているのだという。
・時間のスタンプを押す時間細胞
『PNAS』(10月27日付)に掲載された研究では、「エピソード記憶」が形成される上で欠かせない役割を果たしている細胞を特定したと報告している。
問題の細胞を「時間細胞」という。その役割は、ある記憶が形成されたとき、それが起きた日時のスタンプを押すことだ。そのおかげで、過去の出来事をそれが起きた順番で正しく思い出すことができるようになる。
時間細胞はマウスでは10年近く前にすでに発見されていた。