三浦春馬 主演!映画『天外者(てんがらもん)』の主人公・五代友厚は渋沢栄一と並ぶ日本実業界の双璧だった (5/5ページ)

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帰国後は薩摩藩の経営・商事を総括する会計係となって財政改善はもとより、近代的な軍艦や兵器の調達に手腕を発揮。これが戊辰戦争(慶応4・1868年~明治2・1869年)において大きな威力を示すのでした。

東の渋沢栄一、西の五代友厚

かくして明治維新の成ってからは新政府の参与職外国事務掛として大阪に赴任し、司法・外交分野で活躍、更には大阪に造幣局を誘致したり、税関長を務めたりと要職を歴任。

それだけに留まらず、ヨーロッパで学んだ知識を活かして英和辞書の刊行(活版印刷所の設立)や鉱山技術の刷新、株式取引所の開設、商船・鉄道の設立など……並べ立てたらキリがありません。

五代友厚と渋沢栄一。Wikipediaより。

まさに「東の渋沢栄一、西の五代友厚」と称された実業界の双璧であり、友厚の興した数々の事業は、その多くが現代に伝わっています。

今回、そんな友厚のエネルギッシュな生涯を演じたのは、惜しまれながら世を去った三浦春馬。日本の新時代を切り拓いていった友厚の情熱を全身全霊で体現する「てんがらもん」な演技に、多くの期待が寄せられています。

※参考:
宮本又郎『商都大阪をつくった男 五代友厚』NHK出版、2015年12月
八木孝昌『新・五代友厚伝 近代日本の道筋を開いた富国の使徒』PHP研究所、2020年8月
映画『天外者』公式サイト

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