戦国時代、殺された恋人の仇討ちをした悲劇の烈女・勝子の最期【後編】 (3/6ページ)

Japaaan

七郎左衛門を馬から引きずり下ろそうとする勝子。『婦女必読 修身事蹟』より、「勝子夫の仇佐久間七郎右衛門(原文ママ)を報する図」

「我こそは、尾張織田家にその名も高き津田八弥が妻、勝子なり!この佐久間七郎左衛門に討たれし夫の仇、本日ここに報(ほう)じたり!」

愛する夫を奪われた怨みをすすぐため、気丈に本懐を遂げた勝子ですが、仇討ちの大義があろうと人を殺してしまったショックはいかんともしがたく、呆然と立ち尽くしていたところを忽ち捕らえられてしまったのでした。

生きていた七郎左衛門と、佐久間一族の執拗な要求

「……あの端女(はしため。身分の低い女性)、断じて許すまじ!」

怒り狂って勝子の引き渡しを求めたのは、尾張にいた七郎左衛門の兄・佐久間右兵衛尉信盛(さくま うひょうゑのじょう のぶもり)……残念ながら七郎左衛門は助かったものの、自分たちに刃向かって来たことが許せません。

一方、斎藤家としても別に匿ってやる理由もないし……と、勝子の身柄を引き渡そうとした竜興でしたが、それを察した竜興夫人によって、勝子は逃がされていました。

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