戦国時代、殺された恋人の仇討ちをした悲劇の烈女・勝子の最期【後編】 (1/6ページ)

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戦国時代、殺された恋人の仇討ちをした悲劇の烈女・勝子の最期【後編】

前回のあらすじ

戦国時代、尾張国(現:愛知県西部)の織田信勝(おだ のぶかつ。信長の弟)に仕えていた侍女の勝子(かつこ)は、恋人の津田八弥(つだ はちや)を殺した仇・佐久間七郎左衛門(さくま しちろうざゑもん。信辰)が美濃国(現:岐阜県南部)にいるとの情報を入手。

さっそく美濃の大名・斎藤竜興(さいとう たつおき)夫人の侍女として仕えることに成功した勝子は、仇討ちのタイミングを虎視眈々と狙います。

そんなある日、斎藤家中で流鏑馬(やぶさめ)大会が開催され、そこに七郎左衛門も出場すると聞いた勝子は、千載一遇のチャンスと匕首(あいくち。短刀)を懐に忍ばせるのでした……。

前回の記事

戦国時代、殺された恋人の仇討ちをした悲劇の烈女・勝子の最期【前編】

七郎左衛門へ渾身の一撃…「夫の仇、本日ここに報じたり!」

さて、いよいよ大会当日。勝子は選手として出場する七郎左衛門に接近するべく、流鏑馬の矢取(やとり。射放たれた矢を回収し、選手に返す役目)を申し出ます。

「ふむ。面白い……此度の流鏑馬は、女子(おなご)どもにも所役をやらせよう」

本来、神事である流鏑馬は女人禁制でしたが、矢取や采振(ざいふり。矢が的中したことを知らせる役)、扇役(選手の出走を合図する役)程度なら支障あるまいと竜興は侍女たちを各所に配置させました。

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