戦国時代、殺された恋人の仇討ちをした悲劇の烈女・勝子の最期【後編】 (5/6ページ)

Japaaan

「さぁ、返答やいかに!」

「うぅむ……」

どこまでもゲスな連中に従いたくないのはやまやまですが、ここで逆らったら、勝子一人のために一族郎党に地獄を見せることになる……。

「それでも、彼女は渡せぬ!」

いっときの保身を図って生き永らえたとて、一度信義を曲げれば心ある武士たちからは見放され、ついには哀れな末路をたどることに変わりはない……それなら、どんな地獄にでも立ち向かおうではないか。

「……五郎左(康高)よ。彼女を安全なところへ連れてゆけ。織田家には『逐電(ちくでん。失踪)した』と伝えておく」

「ははぁ」

自害する勝子(イメージ)。

康高が勝子の居室へ向かうと、彼女は自刃しており、遺書には「自分の存在が、大恩ある徳川家の重荷となるのは耐えられない。一撃をもって本懐を遂げた上は、夫の後を追って逝きたい」との旨が綴ってありました。

エピローグ

勝子の死を悼んだ家康らは、彼女の義烈(ぎれつ。

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