利己的な精子。精子の能力はどれも同じではない可能性(英研究) (1/3ページ)

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利己的な精子。精子の能力はどれも同じではない可能性(英研究)
利己的な精子。精子の能力はどれも同じではない可能性(英研究)

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 こんな大変な世の中だ。今人生がうまくいっておらず、自分はなんてダメなんだと思っている人もいるかもしれない。でも思い出してほしい。あなたは精子の時代から熾烈な競争に勝ち残って、この世に生を受けたのだということを。

 父親の精液に含まれる無数の精子の中で、無事に母親の卵子と受精することができるのは、基本的にたった1匹だけだ(あなたがそれだ)。

 これまでそれぞれの精子が受精する確率は、どれも等しいと考えられてきたが、ひょっとするとその前提は正しくないのかもしれない。

 私たちはすでに精子の頃から、生き残りをかけてさまざまな工夫を凝らしているようだ。

・メンデルの法則が成り立つには精子の能力が同じであることが前提

 今日まで続く遺伝学は、オーストリア帝国の司祭グレゴール・メンデルがにエンドウマメの研究から「メンデルの法則」を発見したことで始まった。

 その法則の1つ「分離の法則」では、父親と母親がそれぞれ1対ずつ持つ対立遺伝子は、それぞれの親から50%の確率で子供に受け継がれると説明している。

 たとえば父親がAA、母親がaaの対立遺伝子を持つとすると、50%の確率でAが、50%の確率でaが受け継がれ、Aaの対立遺伝子を持つ子供が生まれる。AaとAaの両親で子供を作れば、AA、Aa、aaが1:2:1の割合で生まれる。

 だがこれが成り立つためには、どの精子の能力も同じでなければらない。つまり、どの精子も同じくらい上手に頸管粘液を泳ぎ、同じくらい上手に受精する力がある。これが従来の前提だった。
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