初詣の歴史は意外に浅い!初詣定着に一役買ったのは鉄道会社だった? (1/2ページ)
新年を迎え、多くの方が寺社へ初詣に参拝されるのが国民的行事として習わしとなっているが、今年は新型コロナウイルスの影響で、三が日の人出は例年とは異なる風景であった所が多いのではないだろうか。また、大晦日の終日運転が中止となり、寺社では例年に比べて静かな年越しとなった所がほとんどであろう。分散参拝の呼びかけに伴い、大晦日終日運転を中止にしたニュースは衝撃的であったが、その効果の大きさをまじまじと感じた。
■明治に始まった初詣 意外に歴史が浅い
そもそも初詣の歴史文化は意外と浅い。明治時代の鉄道の普及に伴い発展したと云われている。それまでは徒歩でのお参りが主流であり、片道2、3里(1里、約3.9キロ)は歩いていたと言われているが、現代のように多くの人が押し寄せお参りではなかったように見受けられる。
■鉄道会社が集客戦略として仕掛けた初詣
初詣の始まりとされる場所は、川崎大師。それは、鉄道会社が仕掛けたようだ。鉄道が引かれると、寺社へのお参りはレジャーのような文化になったようだ。人々は縁起を担ぐためと同時に、縁日として楽しむ風習があった。そこに鉄道会社が正月のお参りに、と川崎大師に路線を伸ばし初詣として盛り上げていった。その意図は的中し、当時は2路線が競合したようだ。
初詣参拝者のランキングを見ると、1位・明治神宮、2位・川崎大師、3位・成田山新勝寺とされている。明治神宮は都心にあるが、川崎大師と成田山新勝寺は郊外に値する場所にあり、わざわざ出向くといった場所柄だ。だが上位に入るというのは、裏では初詣客の争奪戦の上便宜を図り、ダイヤが増え、参拝しやすくなったという歴史がある。
なるほど、大晦日の終日運転のダイヤを見ると、大きな寺社を結ぶ路線が目に付く。
■そもそも初詣とは?
今年は分散参拝が推奨され、いつ初詣に行こうかと悩まれた方もいるのではないだろうか。寺社によってはオンライン参拝を設けている所もあり、多種多様な初詣になった。松の内のうちに初詣(関東では7日、関西では15日が一般的とされる)と言われているようだが、期間を延ばしている所も多い。