天下分け目の攻防戦!陥落する城から脱出した少女の回想記「おあむ物語」 (4/7ページ)
戦国時代、討ち取った敵の首はどうなる?首級が本物か確認する儀式「首実検」とは
また、ちょっとでも評価が上がるよう、討ち取った敵が立派だったとアピールするため首級はキレイに洗って死化粧を施し、お歯黒までつけたと言います。
(※当時、身分の高い者は貴族だけでなく武士でもお歯黒をしていました。ちょっと意外な気もしますね)
とつた首を。天守へあつめられて。それそれに。札をつけて。覚えおき。さいさい。くびにおはぐろを付て。おじやる。それはなぜなりや。むかしは。おはぐろ首は。よき人とて。賞翫(しやうくわん)した。それ故。しら歯の首は。おはぐろ付て給はれと。たのまれて。おじやつたが。くびもこはいものでは。あらない。その首どもの血くさき中に。寝たことでおじやつた。
【意訳】
討ち取った首級を天守閣に集め、それぞれ首札をつけて細かく記録した。首級にお歯黒をつけるのはなぜか?昔はお歯黒が貴人の証しであったから、白い歯の首級はお歯黒をつけるよう言われたが、少し慣れると生首も怖くなくなり、その血腥い中で寝起きしていた。
また、怖くなくなったと言えば、最初は城内へ撃ち込まれる鉄砲や石火矢(いしびや。大砲)の轟音に生きた心地もしなかったそうですが、それが何時間も何日も続くと不思議なもので、だんだん感覚が麻痺して何とも思わなくなったそうです。
むしろ城内へ撃ち込まれた弾丸や砲弾をせっせと回収して熔かし、用意した型に鋳込んでリサイクルしていたと言いますから、そのしたたかさには感心させられます。
