天下分け目の攻防戦!陥落する城から脱出した少女の回想記「おあむ物語」 (1/7ページ)
戦国時代のハイライトと言えば、やっぱり合戦。時代劇や大河ドラマでも、合戦シーンのあるなしでは盛り上がりが断然違いますよね。
野戦に城攻め、夜討ち朝駆け、さまざまな場所や状況で鎧武者たちの死闘が繰り広げられる一方で、最前線からちょっと引いた舞台裏(?)はあまり描写されません。
逃げ惑う人々。勝っても負けても、戦争とは悲惨なものである(イメージ)。
たまに混乱の中で村人やお姫様など非戦闘員が逃げ惑っていることもありますが、画面映えしないし視聴者のテンションも上がらないので、脚本家の好みによって「戦争は悲惨なんだよ」と添えられる程度です。
しかし、彼ら非戦闘員も最初から逃げ惑うばかりではなく、場合によっては戦闘員をサポートするなど、村や御家の存亡をかけた総力戦に参加していました。
今回はそんな合戦絵巻の舞台裏を伝える『おあむ物語』を紹介したいと思います。
父・山田去暦と共に大垣城へおあむ、とは本作のヒロインを指し、漢字では「御庵(おあん)」と書きますが、これは本名ではなく、庵に隠棲する老婦人に対する敬称です。
つまり物語はリアルタイムではなく、幼かったころの合戦経験を幼子らに語り聞かせる形となっています。
子どもあつまりて。おあん様。むかし物がたりなされませといへば。