金融庁を騙って150万円を詐取!特殊詐欺の“受け子”が手にした驚きの報酬 (1/3ページ)

Asagei Biz

裁判所
裁判所

 あの手この手で高齢者から多額の現金をだまし取る特殊詐欺が全国で相次いでいる。つい先日には大阪で80代の高齢者女性が6000万円以上の被害にあった事件が報じられたばかり。お笑い芸人で裁判ウォッチャーの阿曽山大噴火が法廷で見た“実行犯”の行状とは?

 マスコミが「オレオレ詐欺」との呼称を用いてかれこれ20年くらい経つでしょうか。手口が多種多様になってきたので警視庁が「振り込め詐欺」という名前に統一したのが2004年末です。そこから16年以上の時が流れているので、高齢者を狙った詐欺グループが今時「オレオレ」と電話で言うことはないし、ATMで振り込ませることもしていません。時代とともに犯罪手口も進化しているので分類通り「特殊詐欺」と呼ぶのがいいかもしれませんね。

 というわけで、2〜3年前から急激に増えているパターンの特殊詐欺の裁判が東京地裁で行われました。もし知らない人がいたら1人でも多くの若者に教えてあげて下さい!高齢者じゃなく若者にですよ!


 罪名は窃盗。被告人は飲食店で働く20代の男性。

 起訴されたのは2件。2019年5月に共犯者が被害男性(70代)に電話をかけ、「警察ですが、あなたのキャッシュカードから不正にお金が引き出されています。今すぐ封印の手続きが必要です。金融庁の職員が自宅に伺うのでキャッシュカードとその暗証番号を書いた紙を封筒に入れて用意して下さい」と伝え、金融庁の職員を装った被告人が被害男性宅を訪れキャッシュカード2枚を盗んだ件がひとつ。

 もう1件は、その40分後に被告人が被害男性のキャッシュカードでATMから150万円を引き出したというもの。

 検察官の冒頭陳述によると、犯行当時の被告人は専門学校生。学校の友達と遊ぶ金が欲しくてTwitterで高額バイトの募集に連絡したという。すると向こうから、ここからの連絡は「テレグラムを使うように」とアプリを指定されたとのこと。

 テレグラムを介した連絡で、身分証の写真を送るように言われ、写真を送ると仕事内容はキャッシュカードの受け子と出し子で報酬は8〜10万円と伝えられたという。

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