人間を失神させるほどのヤバさ。世界一臭い化学物質「チオアセトン」 (1/3ページ)

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人間を失神させるほどのヤバさ。世界一臭い化学物質「チオアセトン」
人間を失神させるほどのヤバさ。世界一臭い化学物質「チオアセトン」

世界一臭い化学物質「チオアセトン」 / Pixabay

 命に関わるような危険性はないし発火性もない。だが少し漏れ出ただけでも数百メートル先の人を嘔吐させ、最悪失神してしまうほど危険極まりない物質がある。それが「チオアセトン」だ。

 この世界一臭い化学物質は「筆舌に尽くしがたい」や「恐ろしい」などと表されるほど、とんでもない悪臭を放つという。

 
・チオアセトンが引き起こした驚くべき事態

 チオアセトンの悪臭の凄まじさを物語るこんなエピソードがある。

 1889年、独フライベルクにあった工場で、チオアセトンを蒸留しようと試みられたことがあった。しかしこれが大惨事を引き起こすことになる。

 工場から750メートルの範囲で失神する者や嘔吐する者などが現れ、中にはパニックを起こして避難する人までいたという。

世界一臭い化学物質で町中パニック
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 またこんなエピソードもある。1967年、英オックスフォードにあったエッソの研究所で、新しいポリマーを開発するために、トリチオケトンの加熱分解実験(チオアセトンはこれによって生成される)が行われていた。

 折の悪ことに、トリチオケトンの残りカスが入ったボトルの栓が、何かの拍子で外れてしまった。栓はすぐにしめられたが、すでに時は遅し。

 たったそれだけのことで、そこから180メートル離れた建物で、人々が気分の悪さを訴え始めた。

 また実験していた2人の研究者がレストランへ行くと、敵意のこもった視線を浴びせられ、ウェイトレスから消臭剤のスプレーをかけられたという。
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