浮世絵師・鈴木春信は何故か「空を飛ぶ女」を描くのがお好き (4/7ページ)

Japaaan

壺の中は大変素晴らしい世界が広がっていました。費長房はそれらをじっくりと見回ると『さあ壺から出ましょう』と言います。

壺公は長房に竹の杖を与えて『それを付いて出よ』といい、費長房が杖をつくとあっという間に元の世界に戻りました。その杖を捨てると、杖は龍となって空に昇っていきました。

そして費長房も鶴にのって空に昇っていきました。これも費長房が長年の間、功を積んだために出来たことなのです、というように描かれています。

このように“費長房は鶴に乗って空に昇っていった”ということは「曾我物語」を通して江戸時代の人々に知られていたことであり、題材として庶民にも受け入れられやすいものだったのです。

やつし費長房 やつし費長房 画:鈴木春信 大英図書館所蔵

やつし費長房 画:鈴木春信 大英図書館所蔵

さて、もう一度「やつし費長房」を見てみましょう。大きく翼を広げた鶴の上に若い女性が乗っています。

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