浮世絵師・鈴木春信は何故か「空を飛ぶ女」を描くのがお好き (6/7ページ)
ほかの扇の中には“雲”が描かれています。雲とは空に浮かぶもの、果てしなく広がるもの。その遥か彼方に“仙家”という仙人の住むと世界があります。
“鶴”は「仙家の霊鳥」と言われており、その雲を越えて仙人の住む世界と地上とを行き交うのです。
女性に身をやつした費長房は手に巻物のようなものを持っています。費長房は手に書物か巻物をもって描かれることが多く、それは壺公に授けられた“護符”ではないかと考えられます。
このように費長房に関するモチーフを描きこんで「やつし費長房」は描かれているのです。
鶴の上に乗る遊女鈴木春信の作品には他にも鶴に女性が乗る絵があります。