古墳時代はここから始まった?纏向古墳群(奈良県桜井市)にある6基の前方後円墳【後編】 (9/13ページ)
墳丘内に切妻造の覆屋を造り、石積みで囲むという特異な形の主葬部。(イラスト:T.ERIKO)
埋葬施設は、この他にも前方部に葺石を壊して埋葬した箱型木棺があり、伊予あるいは讃岐で作られたと考えられる大きな土器が供献されています。また、後円部には墳丘を再利用して作られた6世末頃の横穴式石室があります。
数多い副葬品の中で注目されるのが、少なくとも2面出土している画文帯神獣鏡です。この鏡は、卑弥呼が魏から下賜された鏡としては年代的に三角縁神獣鏡よりふさわしいという説があります。西暦250年頃といわれる築造年代や副葬品から、邪馬台国論争に一石を投じる貴重な古墳の一つです。