研究が進めば進むほど、「男脳」「女脳」という脳の性差を証明できる証拠が乏しくなる (2/5ページ)
脳の大きさは体の大きさに比例するが、それは内臓も同じだ。そして脳の性別による大きさの違いは、じつのところ内臓の大きさの違いよりも小さい(心臓・肺・腎臓なら、男性は17~25%女性より大きい)。
また脳の各領域に目を向けてみると、男女間で大きさの差異が1%を超えるところはない。しかも、こうした小さな差異でさえ、地域的・人種的なグループで比較したときに一貫しているものはない。

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・性差というよりも大きさの違い
エリオット博士によると、それ以外の脳の性差とみなされる特徴も、性別ではなく、大きさの産物であるという。
そうした特徴に、たとえば灰白質に対する白質の割合や、右脳と左脳の結合割合がある。しかしこれらは、性別とは関係なしに、脳が大きい人ほどその割合が大きくなる傾向にあるものだ。
さらに言うなら、両半球の結合のほんの少しの違いで、男女の行動の違いを説明できることを完全に否定した研究も最近になって発表されている。

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・人工知能は脳の性差を見抜けるか?
それでも脳の性的二形という考えは根強く残っているらしく、人工知能を利用して、脳の画像からそれが女性のものか男性のものか予測するという試みが行われたことがある。
その正答率は8、9割だ。