炭疽菌からエボラまで。使用されたら危険な生物兵器になりうる10の細菌・ウイルス (2/9ページ)

カラパイア



 1942年、イギリススコットランドのグリュナード島で、イギリス軍が炭疽菌爆弾による散布実験を行う。この後48年間、グリュナード島は炭疽菌芽胞で高度に汚染された状態となり、立ち入り禁止地区となった。

 もっとも最近の使用事例は2001年の「アメリカ炭疽菌事件」だ。複数の場所に炭素菌入りの封筒が郵送され、最終的に22名が感染し、5名が死亡。そのうち7名は郵便配達員だった。・9. ボツリヌス菌

2_e3
photo by iStock

 世界でも最強クラスの毒性を誇る細菌。致死量は体重70kgの人間に対して0.7~0.9マイクログラム、つまり1グラムで100万人を殺すことができる。もう1つ恐ろしいのは、目に見えないばかりか、臭いも味もしないサイレントキラーであることだ。

 自然に感染することはあまりないが、年間200人程度がボツリヌス菌中毒と診断されている。幸いにも、そうした事例がバイオテロと関連づけられたことはない。

 感染すると、まず顔の筋肉の麻痺という症状が現れる。そのまま放置すれば、麻痺が全身に広がり、呼吸のための筋肉すら動かなくしてしまう。
「炭疽菌からエボラまで。使用されたら危険な生物兵器になりうる10の細菌・ウイルス」のページです。デイリーニュースオンラインは、カルチャーなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る