炭疽菌からエボラまで。使用されたら危険な生物兵器になりうる10の細菌・ウイルス (7/9ページ)

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・3. マールブルグウイルス


 感染したときの致死率88%というマールブルグウイルスは、地球上で最強のウイルスの1つだ。最初に確認されたのは、1967年のこと。西ドイツのマールブルグとフランクフルトでアフリカミドリザルを扱っていた研究員などが発症したのがきっかけだった。エボラウイルスに似ており、その姿はU字あるいは6の字をしている。

 感染後、5、6日の潜伏期間を経て発症。全身の倦怠感、発熱、頭痛、下痢、筋肉痛といった初期症状から、吐血や下血などへ進行。やがて血管内で無秩序に血液を凝固させ、ショックを引き起こし死にいたらせる。

 ソ連では、サルに向けてマールブルグウイルスをスプレーし、ごくわずかなウイルス粒子だけでも感染力があることを確認。

 この実験の結果、最高クラスの生物兵器物質に分類された。その感染力は、研究の中心人物だったユスティノフ博士までが犠牲になったほど。彼を殺したウイルスは遺体から採取され、「マールブルグウイルスU」と名付けられた。弾頭などに搭載して利用するらしい。・2. アフラトキシン


 主にナッツ類に繁殖するカビ毒の一種。1960年にイギリスで最初に確認されたときは、感染した七面鳥が大量死したので、「七面鳥X病」と呼ばれていた。

 その毒性はほかの生物兵器とは少々違う。
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