炭疽菌からエボラまで。使用されたら危険な生物兵器になりうる10の細菌・ウイルス (6/9ページ)

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・5. ブニヤウイルス


 ブニヤウイルス目には380種ものウイルスが分類される。1本鎖で、エンベロープを有するRNAウイルスで、人間や家畜に感染することはまれだ。

 しかしダニやノミ、ハエなどに噛まれて感染してしまうと、出血熱などの重篤な症状を引き起こす。

 危険なのは血管全体のみならず、複数の臓器が同時にダメージを受けることだ。比較的軽い症状で済む場合もあるが、命に関わるほど重くなることもある。

 ほとんどの地域ではそれほど一般的なウイルスではないので、そうした地域に生物兵器として利用されれば、生態系や住民に重大な結果をもたらすだろう。ブニヤウイルスを使った生物兵器開発を最初に進めたのはソ連だ。・4. コレラ菌


 感染力が強く、これまでに7度世界的に流行したことがあるコレラだが、現在でも毎年2万1000~14万3000人がこの病気で亡くなっている。

 コレラ菌に汚染された水からの感染が主で、発症すると「米のとぎ汁」のような激しい下痢と嘔吐を起こす。極端な脱水症状のために皮膚が乾燥し、老人のようなシワだらけの顔や指になるのも症状の特徴だ。
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